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【3年生】 夏期英語集中講座(KICE)を行いました

 中学校3年生では、夏期講習の一環として、希望者を対象に夏期英語集中講座(Kaichi International Communication Exchange: KICE)を行いました。この講座は(株)トモノカイ(東京都渋谷区)ならびに(株)JTB(東京都品川区)との共催で実施されたもので、本校教員による2日間の事前学習と、日本に留学中の海外10カ国以上からの大学院生との3日間のイベントで構成されています。

 

 コロナウイルスの影響により、本校では昨年度予定されていた5年生のイギリスへのフィールドワークが中止となりました。その代替として今年2月に実施された英語探究発表会が非常に好評であったことから、留学を希望してもパンデミックの影響により難しい生徒や、海外進学に興味のある生徒などを主なターゲットに中学校3年生向けにアレンジし、今回の講座として設定しました。単なる英語漬けのための合宿として英語「を」学習することよりも、本校の英語教育が目標とする英語「で」学習することが今回の講座の目的です。

 

 なお、生徒への感染防止のための呼びかけはもちろんのこと、(株)トモノカイの協力のもと、参加する留学生に対する検温や黙食の徹底など、コロナウイルス感染防止対策を実施しています。

 事前学習では社会科の教員による留学生の母国に関する基礎学習や、英語科の教員による英語でのインタビューの方法に関する授業を行い、後半の3日間では「留学生に関するドキュメンタリーを作成する」というテーマのもと、各グループがそれぞれの班の留学生に対してインタビューを行いました。

 事後に実施したアンケートでは、回答者全員がKICEに肯定的な回答をしただけでなく、中学校3年生のテーマであるキャリア教育とも関連し、70%超の生徒が将来の目標や進路を考えるきっかけになったと回答しました。また、90%の生徒が来年度も類似の行事に参加したいと答えています。

 留学生はそれぞれ高度な専門性を有しているばかりでなく、非常に多様な国々から様々な背景を持つ学生が参加したため、普段とは違う視点を得られたというコメントもあり、これまでの価値観を更新し、英語学習に対して新たなモチベーションを抱いた生徒が大多数だったようです。