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1年生すごい!ビブリオバトル
本日は今年入学したばかりの1年生クラスの見学に行きました。この学校の生徒たちは授業にゲストが来るのには慣れていて、私が入っていっても何ら変わりありません。あるクラスはMYPの言語と文学の授業(国語)で「ビブリオバトル」のプレゼンが行われていました。生徒一人一人が好きな本一冊を読み、その本の魅力を熱く語るものです。読んだ本の特徴(書き方の特徴、著者のユニークなところ、内容で感動するところ、自分が重要なポイントだと感じたこと等)を3分以内にまとめ、プレゼンしていきます。「アイデンティティ」という切り口でプレゼンを構成することが求められ、こうしたMYPカリキュラムの要件はプレゼンの内容を深くするきっかけにもなります。
私が聞けたのは3名の生徒のプレゼンだったのですが、全員身振り手振りも交えて、原稿などなしで熱く語っていきます。思わず「その本、おもしろそう!」と私でも興味が出てきてしまいます。それを聞いているクラスメートたちはプレゼンの評価(よくするためのフィードバックが趣旨)をするために必死にメモをとっています。全員発表しますが、クラスメート全員から「こういうところが良かったよ!もっと良くするためにはこうしたらいいかもね」などと建設的なフィードバックを書面でもらいます。
そもそも入学したてでプレゼンすること自体が大変なはず。私から見れば十分に良い出来なのに授業が終わってから本人たちに聞いてみると、「次回はもっとこうしたい、今回は反省が多いです」などと言っています。謙虚だな〜と思います。「良かった」「悪かった」で終わらせず、次にどうしたらもっと良くなるかを生徒同士で協働していきます。この授業で1年生の生徒の様子を見て、正直びっくりしました。本を読む習慣が根付きにくい時代になったと言われる中で「読書」を超ポジティブに捉えている雰囲気。お互いの発表を尊重し、正直にフィードバックする文化。でも先生は「いや〜これは普通ですよ。もっとポイントを明確にすることやボディランゲージを使えるようにすることですね。これからもっともっと良くなるので次の発表見にきてくださいね!」とのコメント。また見学に行こうと思います。