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生徒が運営する朝礼

今朝は4年生(高校一年生)の体育館での朝礼を覗いてみました。朝礼運営担当の生徒が司会進行し、生徒・教員関係なく運営生徒が決めた順番で話していきます。今日のメイントピックは次年度の体育祭。今年度の体育祭が終わったばかりですが、次年度は今の4年生が最上級学年となって引っ張っていくことになります。次年度の委員長、担当の先生が「次年度は開智日本橋学園史上最高の体育祭にしたい!」「OB/OGも巻き込んだ体育祭を考えてみたい!」というアツい思いを話します。その後、朝礼に参加している160人の生徒に「体育祭でどのような競技がしたいか?」を小グループで話し合ってもらっています。しかも、司会の指示があるとすぐに生徒たちは輪を作り話し始めます。5〜6分グループで話した後には小グループの代表の生徒何人かが160人全体に結論(スウェーデンリレーを復活させて欲しい等)を共有します。朝礼の時間はたった20分ですが流れるように進んでいきます。

私が中高生の頃の朝礼は校長先生や偉い先生のありがたいお話(ためになるけど少し長い)を聞くスタイルでした。この学校では基本的に生徒が朝礼を計画・進行していきます。教員が話したい場合には担当の生徒に事前にお願いします。4年生の朝礼は特に「160人全員が物理的に集まっているからこそできる内容」を意識しているそうです。別の日の1年生(中学1年生)の朝礼では、ATLスキル(学習の方法)を各教科でどのように学びたいか?を生徒同士で話し合い、共有していました。

ATLは(思考・リサーチ・社会性・コミュニケーション・自己管理の各スキル)があります。例えばあるグループの生徒は「僕は地理の授業でコミュニケーションスキルを伸ばしたい。なぜなら、地理の授業では調べたことを発表する機会が多いと聞いているから。具体的には〜」と話しています。その後、いくつかの班からの代表者が全体に共有していきます。もちろん、1年生の朝礼だと教員がガイダンスしなければならない場面が多くなりますが、先生方は160人の場面でも生徒が自分の考えを発信できる機会を作ってくれているようです。