【1年生MYP】How time and space influence inspiring people

ねらい

今学期の探究の問いはThe great works of inspiring people are influenced by time and space(偉人達の業績は時間と空間の影響を受ける)であることから、生徒には実際に偉人たちの偉業は時間と空間によってどのように影響されるのかを実感することがねらいだ。

IBのGlobal context「Orientation in space and time」の理解を授業内で行う必要があるため、この単元では教科書に出てくる “lemonade stand”の話しを掘り下げ、登場人物の偉業がアメリカではなくもし場所を変えて日本で起こったら変化は起きるのか、人々の反応は変わるのかを考察する。また、もし20年前ではなく今の時代に起こっていたら変化は起きるのかも、各時代の特徴を考えながら考察を行う。

授業では重に冊子とワークシートを使って進める。

 

概要

(1)偉人の定義は何か、偉業とは何かのすり合わせ

探究の問いを理解する上で、生徒なりの偉人の定義、辞書の偉人の定義などを比較し、どんな人が”inspiring”と言えるのかを議論する。

 

(2)Lemonade Standの話しの読み込み

教科書に出てきた偉人の話を読む。また、それを読んだ後、同じ内容だが英語の難易度が高い読解文を渡し、ペアリーディングを行い読解問題を進める。分からない単語は各自が辞書で調べ、最後にどんな話しだったのか要約文を書き授業で発表する。

 

(3)ワークシートを用いてtime and spaceについて整理する

ワークシートを用いて”time”について考える。今の時代と登場人物が生きた時代は何が違うのかグループでアイディアをワークシートに書く。この際考えるプロセスは日本語で、書くプロセスは英語で行う。次に”space”について考える。アメリカと日本の違いを整理し、自分を含めて偉業に対しての日本人の反応を予想する。

 

(4)Socratic seminarで議論を深める

ワークシートでグループで意見を深めた後、個人の意見を冊子に英語で書く。その冊子を持ってSocratic seminarに参加する。グループを二つに分けて、生徒のみで議論を進め、理解を深める。

 

(5)自身の偉人について調べて論文を書く

自分が影響力があると思う偉人について調べてエッセイを書く。この際、人にはあまり知られていない偉人を選ぶように促す。そのために、普段自分が必要にしているものや使っているものをいくつか揚げ、それは誰が作ったかなどを考える。

 

(6)論文を発表する

論文の内容を簡単に英語で説明する。自分が選んだ偉人もtime and spaceがどのように影響するのかを述べる。

 

(7)偉人達の偉業がこの世に悪い影響があったか考える

自分たちが選んだ偉人の偉業について、批判的な思考を持ち、私たちの生活になにか悪影響を与えたかどうかグループで話し合う

 

(8)ビデオレターを作る

ペアでビデオレターを作成する。偉人を1人選び、その人に向けたビデオレターを作成する。偉人に対して感謝していることやその偉業の影響力について伝える。

成果(ふりかえり)

生徒は意欲的に偉人について調べ、討論に参加していた。時間と空間についても考えたことがなかったようなので興味を持ってくれた。また、あまり世の中には知られていない偉人を選ぶことでオリジナリティが生まれ、より奥深くまで調べようという動機付けになった。英語の4技能に関しても、リーディングでインプットを促し、討論や論文でアウトプットを練習したことで、教科書外の表現や文法なども学び使うことができた。次回時間があれば論文の書き方などを時間をかけて徹底指導しても良いと思った。

(吉岡かりん)