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カンボジアスタディーツアーレポート(随時更新)

【3月26日】
3月26日より31日まで、6期生22名がカンボジア王国シェムリアップ州にてスタディーツアーを行います。
シェムリアップ国際空港に本日無事に到着しました。
【3月27日】
27日午前はJASA(日本国政府アンコール遺跡救済チーム)の御協力のもと、アンコール遺跡群のメインともいえるバイヨン寺院(アンコール・トム)での遺跡修復作業を体験しました。
 
石材の形を整える作業、洗浄、石材のクラックへの接着剤での補強の三工程を体験しました。
生徒の皆さんが手を入れた石材は、遺跡に組み込まれ半永久的に残ります。
 
また午後は、たっぷりと時間をかけてアンコール・ワットを見学しました。
参加者の皆さん、暑い中、お疲れさまでした。

【3月28日】

28日午前はシェムリアップ州国立芸術学校で、民族舞踊のアプサラダンスと伝統楽器の演奏を体験しました。アプサラを学ぶ同世代や練習生や年下のかわいい子供たちと一緒にレッスンを受けました。
芸術学校の生徒との交流も和やかに行われました。また、シハヌーク政権時代の王室で踊っておられたカム先生にもご指導いただく大変貴重な体験となりました。
この学校を訪れる私たちのようなグループは「(世界で)初めて」とのことだそうです。
 
午後は、東南アジア最大の湖であるトンレサップ湖での船の上から水上に浮かぶ小学校や、教会を遠望し、水上生活の人々の様子を垣間見ることができました。
この地域の水上生活の人々の家屋に書かれるベトナム語??、何故???をたくさん持ち帰ることができるスタディーツアーです。

【3月29日】

29日午前はシェムリアップで2番目に大きなローカルマーケットを訪問しました。シェムリアップの胃袋を支える市場の一つです。前日夕方に訪れたオールドマーケットは観光客が多く立ち寄る市場でお土産品が多かったため、サマキのあらゆる食材から湧き立つにおいや、食材の扱い方に戸惑う様子も見受けられました。
 
午後は、バイヨン中高との学校交流を実施しました。お互いの学校代表によるプレゼンの後、グループごとに分かれた交流を行い、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
バイヨン中高校長先生のお許しもいただき、授業終了後の学校集会に飛び入り参加し、ラジオ体操を一緒に行う驚きのひと時もありました。
 
また、この日は、近隣のアンコールクラウ村でのホームステイを行いました。
村でも比較的裕福なご家庭とはいえ、エアコンなしの寝苦しい夜、汲み置き水での入浴を多く生徒が何とか(?)切り抜けることができました。
 
日本では当たり前のことが、当たり前ではないこと…。この気づきが、今後の参加者の皆さんの成長につながることを願っております。
【3月30日】
アンコールクラウ村のステイ先からシェムリアップのホテルに戻るところから1日がスタートしました。さすが疲れが垣間見えました。
到着後、1時間の休憩を取り、チアノル様の平和講演を受講しました。
チアノル様は、ポルポト政権期を生き抜き、親戚のご縁で来日し、苦労を重ねて日本の大学を卒業され、母国カンボジアに貢献する道を選ばれた方です。
 
講演後はシェムリアップ市内のキリングフィールドの保存現場を見学。ガイドのサムナンさんも幼少期のポルポト政権期の体験を語ってくださいました。この国の中高年の皆様でポルポト政権下の悲劇を経験していない方はいないのではないかと思います。
 
午後は、ロリュオス遺跡群の1つバコン遺跡の近くにあるスバエク孤児院を訪問し、全校生徒の皆さんに寄付していただいたノートと筆記用具をお渡ししました。また、手に職をつけ、生計を立てるために孤児たちが学ぶ革細工の加工をマンツーマンで教えていただきました。
 
5日間の全プログラムを無事に終了しました。
プログラムの中に、1人1人が旅行中、旅行後に気づきを得られる種をまく旅程にしてみました。
新型コロナの影響で海外への道が閉ざされておりましたが、開智日本橋学園中高では、様々な形で海外研修を再構築してまいります。