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中学3年生のためのPersonal Project相談会
IB教育のMYP課程の学びの集大成として、生徒たちはPersonal Project(パーソナル・プロジェクト、以下PP)という活動に取り組みます。個人単位で取り組む、プロジェクト・ベースド・ラーニングです。本校では、中学3年生の冬から高校1年生の秋にかけて、全員の生徒がこのPPに挑戦いたします。
PPでは、自身の成長させたいスキルと興味・関心を組み合わせ、自由なテーマでプロジェクトを立案します。プロジェクトを行った証拠として、生徒は成果物を作成します。過去の生徒の例では、模型、異文化を伝える絵本、ペットのお洋服、オリジナルブレンドの香水、運動パフォーマンスの動画、絵画などがあります。高校1年生の夏、プロジェクトの終了時には、PPを経験して得られた自身のスキルの成長を振り返るレポートを完成させて、学校とIB機構に提出します。
3年生は、2月末までにテーマを決めるという大事な時期を迎えています。PPは、プロジェクトの選択の自由度が大きく、グループではなく一人で取り組むという性質もあり、漠然とした不安を抱えている人が多くいるようです。そのような中学3年生の後輩たちをサポートするために、IB委員会を中心とした高校1年生の有志メンバーが、PP相談会というイベントを開催いたしました。
後輩の中学3年生たちは、立場の近い生徒同士だからこそ聞ける本音の相談や、指導教員とのコミュニケーションのコツの伝授、PPの話だけでなく先輩たちの高校生活の様子を聞かせてもらうなど、貴重な時間を過ごしました。
終了後、運営チームの高校1年生の数名に教員がインタビューしました。抜粋して紹介させていただきます。
(教員)
本校初のPP相談会、おつかれさまでした!後輩たちのために、このイベントを一緒に企画・運営していただき、ありがとうございました。参加者した中3生の反応はどうでしたか?
(高1生徒)
たくさんの質問をしてくれていました。私たちが経験したから話せることのなかに、中3生が知りたいと思っていることが結構あることがわかりました。
(教員)
なるほど。特にPPの楽しさとか、生徒自身が成長できたところの話は、教員からだと、どうしても説得力が弱いんですよね。1個上の先輩に直接質問させてもらえたからこそ、中3生は知りたいことが知れたのではと思います。ほかに、相談会をやってみて気づいたことがある人はいますか。
(高1生徒)
私も質問をたくさんもらいました。一人だけで悶々と考えて決めるのは大変なのだと思います。
(高1生徒)
後輩の相談にのってみて、自分自身もPPのリフレクション(振り返り)になりました。自分の時もこういうイベントががあったらなと思いました。自分がPPをやったときはちょっと失敗してしまったから、もうちょっと相談できる環境があれば成功できたのではと思いました。
(教員)
先輩に現時点でのアイディアを聞いてもらった中3生もいましたね。先輩にコメントをもらったことで、自分が次にやるべきことが見えてきた、と報告してくれた人もいましたよ。あらためて、後輩たちのために素敵なイベントを開催していただき、ありがとうございました。