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【姉妹校】サラエボ第3高等学校と交流のきっかけを紹介します。

9月30日よりボスニアヘルツェゴビナよりサラエボ第3高等学校の生徒がホームステイのため来日しました。本日本校生徒による歓迎会を挙行しました。

歓迎会の様子を紹介するにあたり、このたび何故本校とサラエボ第3高等学校が姉妹校提携を結んだのか。また8月に本校の姉妹校であるサラエボ第3高等学校交換交流の一環として本校生徒がボスニアヘルツェゴビナへホームステイ(過去記事参照)へ行った際の現地の様子などを引率教員であり、今回ボスニアとの縁をつないだ本校体育科教諭岡島五星の話をもとに紹介します。

 

―どのような経緯でボスニアとの縁がつながったのですか?

 

まず初めに私の母がボスニア大使館とつながりをもっており、大使から直接日本の高校と提携を結びたい学校があると相談を受け、また私自身もボスニアと日本のハーフであり、言語も話せるということから本校に話がきました。

 

―相談を受けたときの反応はどうでしたか?

 

当時校長補佐であった近藤先生に話をしたところ「イギリスやアメリカなどの主要国以外との交流も望んでおり、ボスニアは歴史的にも非常に興味深く教育的にも意義のある国なのでぜひ!」ということもあり、とんとん拍子で話が進んでいきました。

 

 

―2月からZOOMなどを使ってオンラインミーティングを重ね、7月には現地へ行き、交流を深めましたが現地での様子はどうでしたか?

現地ではこちらがびっくりするほど手厚い歓迎を受けました。
あちらの学校の先生やホストファミリーだけでなく国全体が歓迎してくれているように感じとれました。
 

―なぜそのように感じたのでしょう?

そう思えたのは、生徒や私が現地メディアで取材を受けたことにあります。
テレビ出演は10日の中で3回をこえ、
ラジオや新聞でも取り上げられ、街中を歩いているとあいさつされたり話しかけられたり街や国全体が歓迎ムードになっていました。
生徒たちにおいても、ホストファミリーだけではなく市や現地企業が協力しておもてなしをしてくれるなど手厚いサポートをしてもらえました。

―現地滞在中のエピソードなどあれば教えてください。

サラエボ市議会や在ボスニア日本大使公邸に訪問させていただけたなど、様々な公的な場に招かれたことです。
相手校も様々な国の学校と姉妹校を結んだり交換留学をしているが、このようなケースは初めてであり、さらに在ボスニア日本大使公邸への招待も民間人初のことだったそうです。
 
―なるほど、貴重な体験ができたのですね。
はい、私自身もここまで話が大きくなるとは思っていませんでしたし、現地での歓迎や生徒たちの交流を見てこの提携は大正解だったと思います。
また、生徒たちもボスニア内戦の戦禍の跡などを訪れ、自分たちの環境がどれだけ恵まれたものか。そしてそれが危うい均衡の上に成り立っているということを改めて知り、この交流を経て自分たちから平和についての考えを発信しようという気持ちにもなったようです。
今回ボスニアへ訪れたことは一つの学校という枠を超え民間親善大使として「国」を代表し交流していると実感しました。
今後この研修が継続的していく中でボスニアと日本という8000㎞離れた遠い国同士の友好関係を強化したいというお互いの思いを強く感じました。
 
―素晴らしい経験でしたね。ひとえに岡島先生のご尽力あってのことかと思います。本当にお疲れさまでした。

 

改めて、8月のボスニアでの体験は素晴らしいものでした。

いよいよ本日よりサラエボ第3高等学校の学生をお迎えして交換交流が始まります。

積極的な交流を経て、これからも永く日本とボスニアヘルツェゴビナと良き関係を築けるよう生徒たちの主体的な活動に期待します。