【4年生MYP】メディア分析 ~広告、CMを読み解く~
ねらい
国語で使う教材といえば、教科書に掲載されている評論文や、「山月記」「こころ」といった小説を思い浮かべる人が多いと思います。
MYP「言語と文学」では、写真や動画などのメディアも、分析の対象として教材となります。
いまの子どもたちは、多くのメディアに囲まれて生活しています。Youtubeなどの動画の視聴に多くの時間を費やしています。しかし、それらの「観かた」を学校で習う機会はほとんどありません。
この単元では、広告やCM動画をテクストとして、分析していきます。
その過程で、何が表現されているのか、どのような言葉が用いられているか、作り手の意図は何か、読み手(受け手)はどのように解釈するのか、などの問題について探究していきます。
この単元を通して、メディアの役割について考えたり、発信される情報を批判的に見る力を育てます。
概要
(1)1コマ漫画を分析する
ちょうど私がイギリスフィールドワークに行ってきたこともあり、現地で1コマ風刺漫画が描かれているポストカードを購入してきました。
それをもとにして、何が皮肉られているのか、どのような工夫があるのかをみんなで検討しました。
(2)広告ポスターを分析する
次に、私の方で広告ポスターの例をいくつか紹介しました。
その上で、広告を分析する観点をみんなで挙げていき、どのような観点をもてば分析できるのか、ということを学びました。
(3)自分が分析したいテクストを探す
Chromebookを用いて、自分が分析したい広告やCM動画を探しました。
インターネットを使うと、たくさんのユニークな広告の画像を見るけることができます。
また、Youtubeを使って各企業がどのようなCMを作っているかを知ることもできます。
(4)テクストを分析する
自分が分析したい対象が決まったら、実際に分析し、ドキュメントを作成していきます。
(5)プレゼンテーションをする
自分の分析した内容、考えたことを、3分程度にまとめ、クラスの前で発表します。
成果(ふりかえり)
子どもたちがとても意欲的に取り組んでくれました。自分たちで教材を探すことが、その一因であると考えられます。
また、友達の発表を聞くことで、自分の知らなかった広告やCMを知ることができ、その表現の面白さを楽しむこともできていました。
作り手の意図を想像し、レポートにまとめる活動を通して、受動的ではないメディアとの付き合い方を学ぶ一つのきっかけにすることができたと思います。
(関康平)