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【課外活動】Femtech展示会 2024.1.27.実施

各教室に掲示した案内ポスター

 昨年度の1月27日、有志の生徒たちが「Femtech展示会」という課外活動を実施しました。

 

 Femtech(フェムテック)とは、女性が抱える健康問題をテクノロジーで解決する製品やサービスを表す言葉です。月経、妊活、妊娠、産後、更年期など女性のライフイベントに伴う困りごとは潜在的なニーズとして昔から私たちのすぐそばにあるものの、普段の生活の中で友達や保護者と話すことへのハードルが大きい話題でもあります。

 

 実行委員の生徒たちは冬休みにキックオフミーティングを行い、展示会の目的をじっくりと話し合いました。そして、「女性の抱える不安や悩みごとをこれまでのようにタブー視するのではなく、コミュニティの課題解決のひとつのきっかけとして男女ともに話題にしていけるようにしたい」というビジョンが定まり、このプロジェクトチームが動きだしました。

展示会の目的を話し合ったときの記録
普段は話しづらい悩みや体験を共有する談話ブース
入り口付近は身近な月経を、奥には妊娠・授乳を、とレイアウトを工夫
来場した生徒や保護者の方のお声です

 生徒たちは、「自分の身近な女性が困っていることを理解する」を展示会のサブタイトルに決めました。各学年の教室に掲示する案内の作成や、展示会場の使用の調整など、自分たちのビジョンを形にしていくために何が必要なのかを主体的に考えて、準備を進めていきました。

 

 展示品は、フェムテックを中心としたヘルスケアを専門とするfermata社から貸与していただきました。展示品に添えるパネルや、実行委員の生徒が製品の特徴を理解して説明できるようになるためのサポートの資料も、fermata社にご用意いただいています。女性のライフイベントに伴う困りごとについての高い専門性と豊富な市場経験に基づいた商品の目利きを学外の企業にサポートいただいたことで、約3週間という短い準備期間であったにも関わらず、内容の濃い企画を実施することができました。

最後に、Femtech展示会の実行委員生徒の振り返りコメントを、抜粋してご紹介します。

今回Femtechのプロジェクトを通して様々な学びがありました。女性が抱えている問題をどのように解決したら良いかを考えるきっかけになったり、女性がさらに快く過ごすためにどのような製品が開発されているのかなどを知る大変貴重な体験をさせていただきました。また、実際この展示会にお越しくださった皆様のご意見をお聞きし、日常生活においてどのような問題に困っているのか、そしてどの製品に興味を持ったのかについても調査することができました。今回のプロジェクトを活かしてさらに女性が快適に過ごせるよう考えていきたいです。(高校1年生)

femtech展示会を中学校・高校で開催するのは本校が初だと知った時、成功させられるかとても心配でしたが、先輩やクラスメイトと協力したり先生からサポートをもらったりし、無事成功させることができました。私自身、初めて学んだ知識やfermata社のグッズがありましたし、これまで積極的にイベントの運営に参加したことが無かったので、大きな成長になりました。(中学3年生)

この展示会を通してたくさんの学びを得ることができました。準備段階においては、物事を企画するという経験、他者との協働などが印象に残っています。しかし何より、このようなデリケートな話題を自分の中で苦手意識なく他人と話せるようになった成長が一番の成果です。悩みなどを共有したり、また教えて頂いたり、などを通して徐々に変わっていきました。この活動に参加して本当に良かったと思っています。(高校1年生)