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「平和って何?」ボスニア・日本民間外交
昨日、10日間滞在したボスニア・ヘルツェゴビナ生徒・教員15名が帰国していきました。ボスニアの学校が日本の高校と姉妹校提携するのは歴史上初めてで同国大統領や日本大使館のサポートも得て実現しました。「平和とは何か」をテーマとした国際交流プロジェクトは7月に当校生徒がボスニアを10日間訪問、今回はボスニア生が来日しました。深い深い教育的意義がありました。生徒、保護者、先生方は大変でしたが、実施して本当に良かったです。プロジェクト期間中に聞いたコメントのいくつかを紹介します。
「平和はそれを意図していないと絶対に実現しない。ボスニアは28年前まで内戦をしていた。今でもある意味まだ続いている。僕は政治家になって解決したい」〜ボスニア生徒リーダー:彼は多くの場面で平和の大切さを訴えていました。覚悟の決まっている当事者意識は日本側の生徒、大人に強烈なインパクトを残しました。
「ボスニアでは肉を食べないと食事をしたとは言わない。でもこの天ぷらはそれ以上に美味しいかもしれない」〜ボスニア男子生徒:彼らは本当によく食べました。ボスニアは海に面しているところが20キロ程度。肉をメインに食べるようです。
「平和のためには相手国をどこかで許す度量が必要だと言われるが、攻撃して家族を苦しめた相手は許すことは難しい。でも今プロジェクトで全然違う者同士が理解し合うことを学んだ」〜ボスニア人女子生徒(最終日の報告会にて)
「戦争は、国同士でやられたらやり返すというサイクルが繰り返されている。相手国籍の友人が目の前にいたら攻撃できますか?戦争で起こったことを忘れてはいけないが「許す」度量が我々世代にないと平和は訪れない」〜日本人女子生徒(生徒同士で平和について議論している中で)
「ホームステイでボスニア生徒を受け入れて多様性の本当の意味が理解できた気がする。本当に真っ直ぐで純粋。国のことを愛していることもよく理解できた。」〜ホームステイで受け入れてくださった保護者。